透析室で働いてみて
私、かれこれ透析看護に従事して5年程経ちました。
そんな私から見た、透析看護の実際。
これから働いてみたいと思ってる人が居ればと思い少し書いてみます。
透析室へ入ってみると
透析室に勤務して、はじめはすごく怖かったのを覚えています。
あの機械(コンソール)を触る事。
回路の中にモロに見える赤い血液。
穿刺針の太い事!!16G!?マジか?!ほぼ竹串やで。
それから、患者さん達の慣れた感じ。
慢性疾患の親玉みたいな人たちに見えました。
長い患者さんはスタッフに指示してきますから^_^;
透析室!未知の世界!無理!
って初めは思ってました。
でも、正直1ヶ月で一通り出来るようになります。大丈夫。要は慣れなんです。
出来るようになる事
技術的な面
開始操作について
●状態把握(バイタル測定、前回透析後の様子の確認、他科受診などされて来た場合は処方薬などの確認)
●除水量計算
今日の体重-DW(目標体重)+加算(返血時の生食)=本日の除水必要量
ここから、患者さんの状態に合わせて今日安全に除水出来そうな除水量を考えます。
安全に除水出来そうな量は、過去の透析記録を見て血圧が保てているかなど見て考えます。
ここら辺は、初めは教えてもらい知識をつけるしかありません。でも、難しい事では全くありません。
●機械(コンソール)へ除水量設定。透析時間の設定。除水速度の設定。
●穿刺
これは練習と経験がものを言うので、色んな人 の穿刺を見て、ひたすらチャレンジしていきます。
●回路接続
●脱血開始
血液ポンプを回して、針先や回路に異常な圧がかかっていないかや、血液が取れないなどのトラブルが無いか確認します。
●回路の固定
施設により固定方法は決まってます。
●透析ボタンを押して透析を入れる
これは機械の操作です。
これが、患者さんが体重を測って、ベッドに着いたらすることの流れです。
あとは、回収。
回収は透析を終わる事です。
機械が設定通りの除水量まで除水をすると音楽が流れ、透析を終了する、回収作業に移ります。
●音楽鳴る
●透析時間と除水量の確認をして回収作業移る
機械によるんですが、まず、透析液を止めるために、停止ボタンを押す。
そこからは手動もしくは自動で、2本の針から回路内にある血液を返していきます。
その時、急激に血液を返すと心臓に負荷がかかり過ぎて怖いので、血液ポンプをゆっくりにします。
生理食塩水を200ml程使い回路内に血液が無くなるまで返血します。
それから、血圧を測り、安定していれば、抜針します。
安定していなければ、針を残したまま休憩してもらうか、生理食塩水を100mlくらい輸液(補液)します。
血圧が安定していて、気分不良などなければ、針を抜きます。
抜針後、止血ベルトか患者さん自身の手押さえもしくは、スタッフによる手押さえで基本的に10分は圧迫止血をします。
これは、患者さんのADLやシャント(血管)の状態によるので、個別でやり方が決まっています。
●止血まで終わったら、回路の片付けをします。
この開始操作、回収、片付けが出来たら、基本的に透析室では働けます。
あとは、透析中の患者さんの状態に応じた対応、コミュニケーション。
一度覚えてしまうと、透析室は割と楽な仕事になると思います。
私自身、病棟勤務の激務を経験しているので、
本当に体が楽になりました。
一番のメリットは、残業がない、身体的に楽、と言う点に尽きると思います。
でも、透析室はちょっと、、、と言う人が多いのも事実。
なんでか、って言うと、やっぱり患者さんのやりにくさはあると思います。
はじめは、本当にそこで悩みます。
でも、年単位で顔を合わせるに連れて、信頼を得ていくので、長くやれば楽にはなる。
それにコミュニケーション技術はどんどん磨かれていきますよ!
こんな感じで、とてもざっくりですが、透析室での看護について、一部を書いてみました。
チャレンジしようか悩んでる人の参考になればと思いました。
看護師の仕事って、場所場所で本当に様々。
こうして自分の少ない経験を共有し合えたら、自分の仕事の選択の参考になりますよね。
ぽよママは現在、家事育児仕事、そしておのれの人生について試行錯誤してる最中。
色々チャレンジして行くつもりです!
おりゃ!
では、失礼^ - ^