ぽよママ生活記。恐れながら申し上げます。

ワーママ、アラサー女性向けの育児、仕事の雑記ブログ。看護の事も書きます。

看護師のためのリスクマネジメント(ちょっとだけ真面目)

看護師として働いてると、ミスをして怖い思いをすることが多々あります。

これは、新人からベテランまで誰でも経験する事ですよね。

看護師の仕事は、普通の仕事と違い、責任に当たる部分が他人の命や健康になるため、

ミス=誰かの健康に直接関係する

時には、命を奪う結果になってもおかしくないと言う重大なものです。

まさに、「人の命を預かる」と言われる所以ですよね。

 

しかし、人間ですからミスは起こります。

ヒヤリハット報告を書いて本当に自分はなんてことをしてしまったのかと罪悪感でいっぱいになったり、プロとしてなんて出来損ないなんだと惨めな気持ちになることもたくさんあります。

 

看護師なんて向いてない、

私がいない方がいいに決まってる

辞めようかな、

仕事が怖い

こうやって負のスパイラルにどんどんハマっていきます。

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こうならないためにもリスクマネジメントは病院として取り組む以上に、個々でも知っておくべき、必須スキルなのです。

 

私は、リスクマネジメントの委員会で鬼婦長からこの考え方を学びました。

 

今、ヒヤリハットで落ち込んでいる人、

ミスが怖くて仕方ない人

に向けて書いてみます。

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①人間はみんなミスをする生き物

 

「マネジメント」とは管理する事。

リスクを適切に管理していきましょうと言う考え方を持つことです。

ヒューマエラーとは、「計画されて実行された一連の人間の精神的、身体活動が意図した結果に至らなかったもので、その失敗が他の偶発的事象の介在に原因するものではない全ての場合」と心理学者は定義しているようです。

なんとも、わかりにくいですね(-_-)zzz

つまりは、人間の間違いで起こったことってことです。

 

ここで重要なのは、もともと、人間って言う動物はミスを起こしやすい生き物だって事を知ることになります。

これを知っていれば

某お局;ミスしただと!?たるんどるーーー!!怒

なんて事を言われるのはおかしいって気づきますよね。

それに、

「ミスするなんて自分が出来損ないだからだ」

「自分が特別ダメなんだ」

と言う思考にならずに済みます。

ミスしても、

人間だもの〜〜。

ですよ。

 

だから我々は、「ぜっっったいに自分はミスをするんです」と言う事実を受け入れて行動する必要があります。

「気合入れます」「必ず確認するようにします」なんて精神論は無意味なのです。

だからこそ、対策としてミスをしない環境づくりやシステム化が重要なのです。

 

この考え方は昔は無かった。

偉い先生がミスをしても看護師の責任にされたりする時代が往々にして続いていた様です。

偉い賢い経験のある人はミスをしない。ってね。

そんな訳無いじゃない。人間だもの。笑

 

ミスは誰でも起こしてしまうもの。

この考え方が浸透して来たのには、

過去の重大な過誤による重い代償と共に得た知恵なのです。

 

この様に考えると、個々の責任ということだけを考えず、この環境やシステムってところに目を向けて再発防止や予防に努めることができますよね。

 

しかし、だからと言って、看護師の責任が無くなるわけではないのです。

 

病院を管理する側にも責任はあるのですが、最終的には実施する他でもない自分だって事を忘れずに行動するしかありません。

 

②自分を理解してミスを予防しよう

「人間はみんなミスをするから、自分も気をつけて行動しよう」

 

そう思っても、具体的にどう気をつけるかを考える必要があります。

その一つに「自分の理解」が重要だと私は思います。

 

自分が重大なミスしない様に仕向ける必要があるのです。

 

だから、自分の傾向を知る事はとても大事なのです。

 

私の場合、

バイタルや検査結果、指示の内容など細かい数値の確認が不十分になりがち、

うろ覚えでもせっかちだから先に行動しがち、

不安でもこれと言うミスが分かるまで報告遅れがちなどなど、、

 

キャーーーお恥ずかしい( ;∀;)

 

自分の弱みさらけ出す、結構苦しい作業になりますが、とても大切なことです。

考え方や行動の癖って誰にでもあるので、傾向を知る。自分を客観的に捉える。

それをやっておけば、自分の脳に流される事を予防できるのです。

 

 

③コミュニケーションが一番のリスク回避術

 

そしてとても重要な事として、

職場間のコミュニケーションが良好に取れる事は、ミス予防にとても大事な事なのです。

 

小手先の、指差し確認なり、ダブルチェックなりではカバー出来ない事をコミュニケーションがカバーしてくれます。

 

例えば、電話での報告で口頭指示を受けた。しかし、何故この指示なのか理解出来なかった。

そこで、先生に確認して、指示の間違いを防げたとか。先生に聞かなくても先輩や他の先生に聞けたら間違いに気づける事もたくさんあります。

他にも、新人がビビって何も言えない空気になってしまうと、分からない事だらけのはずの新人が普通にミスしたり、患者さんに不利益をもたらすなんてこともたくさん起きていますよね。

それに、分からないまま2年目3年目になり、根拠の抜けてしまった看護師になってしまい、「気づく」能力に欠けてしまうなど。

 

こうやって、スタッフ間のコミュニケーションを良好に保てる場で働く事は、自分のモチベーションやストレスの問題だけでなく、リスクマネジメントの点から見ても重要な事だとわかってもらえると思います。

 

だから、普段から怖い人でも積極的に話しかけたり、新人さんには声をかけるなど一人一人の行動が結果的に患者さんを守り、自分たちも守ること繋がっているのです。

挨拶だけでもいい、できることから取り組み良好な人間関係を諦めずに続けていけば、

ミスの恐怖からも少しは解放されますよ。

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まとめ

看護師は人命を預かる重大な責任を託されている。

だからこそ、リスクを予見し回避する能力が個々で必要にになってくる。

方法としては

①人間はみんなミスをする生き物

②自分を理解してミスを予防しよう

③ コミュニケーションが一番のリスク回避

 

終わりに

 

看護師は、患者さんの命に関わる仕事です。

この責任とうまく付き合って行かないと、責任に潰されて辞めることになったり、大きなミスに繋がったりして、結局長くはやっていけないと思います。

学校で言われてきたような、「転んでも良い、学べば良い」とはならない医療の世界

 

自分を守る術を是非とも身につけてやっていきましょう!