透析看護 メリットとデメリット 向いている人って?〜その3 向いている人は?まとめ編〜
前回のメリット、デメリット編も是非ご覧下さい。
向いている人って?
こうしてメリットデメリットをお話ししてきましたが、じゃあ私はやった方がいいの?
どうなの?
と思っておられる方もいると思います。
今回は、透析看護師に向いている人についてまとめていきたいと思います。
結論から言うと、私が思う、透析看護師に向いている人の特徴は下記の6項目です。
①コミュニケーションが苦にならない人
②謙虚な姿勢で関わることができる人。
③体力に自信がない人
④ワーママ全般 時間のない人
⑤新しいことより、同じことの繰り返しを好む人
⑥仕事と割り切って働く人
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①コミュニケーションが苦にならない人
透析患者さんとは毎日のように顔を合わせることになります。それも年単位で通って来られるのです。
病棟のような一期一会とは行かず、人間関係も深くなってきます。
それを楽しめ人は、透析看護に向いていると言えるでしょう。
時には、家族の話や、ペットの話し、趣味の話など何でもない会話を楽しくできるか。
患者さんも、ご高齢の方がほとんどです。
何気ない会話を求めておられる場合も多いです。
オペ室のようなクールな看護師ではなく、何でも話せそうな気さくな看護師さんと言ったイメージですね。
②謙虚な姿勢で関わることができる人
信頼重視。
それを念頭に置いて、新人スタッフは信頼ゼロからはじまる訳ですから、常に謙虚で信頼を積み重ねていきましょう。
自分を味方と思ってくれるようになるまでは、どんな素晴らしいことをお伝えしたとしても、
患者にもスタッフにも響くことはありません。
プライドが高いと自覚のある人。直す必要がないと言う人は向いていないと言えます。
でも、ほとんどそんな方はいないでしょうけど。
③体力的に自信がない人
透析室では、力を使う作業がほとんどなく持病のある人や妊娠の可能性がある人にとっては負担が少ない環境です。
強いて言えば立ちっぱなしになることくらいです。
自動血圧計を使っている施設では、もっと楽に働けると思います。
見学に行ってみて、スタッフがどのような動きをしているか確認するのも良いかもしれません。
④ワーママ全般 時間がない人
何と言っても残業のない働き方がほぼ確定していますので、子育て世代には大きなメリットです。
他のデメリットを飲めるなら、短期間でもやってみる価値はあります。
私自身は、妊娠前に人間関係を1年ほど作り、妊娠し出産、魔の0歳児保育園しながらワンオペワーママをやりました。
その時期の私にとって最適解だったと振り返っても思います。(計3、4年ほど同じクリニックで働きました)
⑤新しいことより同じことの繰り返しを好む人
維持透析の管理をすることは、急性期病院で長く働いてきた私にとって、同じことの繰り返しと感じることが多くありました。
病棟では、毎日違うオペ出しや検査、様々な疾患の入院患者さんを看護することになり、学びはありましたが、日々ストレスも多く感じていました。
そんなストレスがあるくらいなら、毎日同じ患者さん、同じ作業、ケアの繰り返しが良い。
そう思う人もいるはずです。
この点は、人によってメリットにもデメリットにもなりうるため、同じ作業が苦にならない人というのは透析看護に向いていると言えます。
⑥仕事と割り切って働ける人
透析患者さんと長く関わるうちに、看護師の限界を感じることが多くありました。
例えば、少しでも負担なく除水したくて水分制限するような指導をしても、全く変わらなかったり。
不潔な環境で過ごし、足の壊疽を悪化させる人など。
看護師として無力だな。そう感じることが多かったように思います。
しかし、振り返ってみると私は思いあがっていたのかとも考えます。
透析に至ってしまった患者さんが、数ヶ月や一年そこらで、私のような看護師に言われて変われるなんて、難しいのは当たり前だなと今は思います。
それでも、その時は、どうしてちゃんとしてくれないんだろう。
そんな風に患者さんを捉えて悲しい気持ちや無力感で疲れる事が多かった気がします。
なので、透析看護においては、患者さんに感謝されたい、役に立ちたいなんて思わずに、日々の業務を淡々とこなせる人が強いと経験上思っています。
熱意のあることは大切ですが、透析においては、のれんに腕押しばかりで、早々に燃え尽きる可能性があることを経験者からお伝えしておきます。
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長くなりましたが、透析看護をやってみたい。
でも、実際どうなんだろう?
そう思っている人の役に少しでも立てたら幸いです。
人生はトライアンドエラーです。
でも、エラーの確率を下げるために情報を共有できたら嬉しいです。
これからもぽよママは自分の少ない経験をアウトプットしていきたいと思います。
それでは!