ぽよママ生活記。恐れながら申し上げます。

ワーママ、アラサー女性向けの育児、仕事の雑記ブログ。看護の事も書きます。

透析看護 メリットとデメリット 向いている人って?〜その1 メリット編〜

こんにちは。
病棟を7年やり、透析看護を5年し、今は訪問看護の世界で日々奮闘しているしがない看護師、ぽよママと申します。

 

透析看護では病院を1年、クリニックを4年経験しました。

そこで感じた、透析看護のメリットデメリット、実体験を中心に、思いっきり働く側からの目線で考えていきたいと思います^ ^


透析看護師で働いた実体験から見出した5つの最大メリット

①体力的に負担が少ない

私が透析看護の門を叩こうと思ったきっかけは、病棟に勤めているときに、あるスタッフを見かけたからです。

 

その人は、当時の私からみて、おばあちゃんと言える見た目で、ある程度年配のスタッフでした。(失礼^_^;)

 

その方が、維持透析のシャント管理について病棟看護師に指導に来られていました。

 

毎日、点滴、オペ出し、入院受け、認知症患者さんの対応、保清ケアに疲れ切っていた私は、この年齢まで病院で働くことができるなんて、一体何をされているんだろう?

そんな風に興味を持ちました。

 

実際、透析室では40〜60代のナースが多く、中心的な役割を果たしていました。
病棟で行うような、トイレ介助や清拭などの業務はなく、シャントに穿刺し、機械を正確に操作し、透析中にバイタルを安定させ安全に透析が終了できるようにすることが主な仕事になります。
ADLの低い患者さんもおられますが、移乗を行うくらいでおむつ交換などはほとんどすることなく過ごせます。
看護師の3K。キツイ 汚いを避けられる仕事と言えます。


②給与が比較的良い


透析室の看護師は比較的給料が良い傾向にあります。


手当てとして、危険手当などが含まれることが大きい理由です。

透析は血液を扱いますので、感染症のリスクにかなり晒される、との考えからこう言った手当てがつくのです。


また、透析は基本的に患者さんにとっては死ぬまで必要な処置。しかも、週に3回必ず行う。
医療の世界で、このように安定的に予定がたてられるような処置は少なく。透析分野は儲かると言われています。


このような安定的な収入源で、透析クリックや病院は潤い、スタッフへの待遇に反映されています。


私自身も、パート勤務になっても、賞与が出たり、スタッフへの労い特典?のような会食、エステ、イベント時のケーキや粗品など待遇の良さを経験しています


③休みやすい環境


看護師はほとんど女性の世界です。女性にとって、最大の悩みは出産や育児と仕事のバランスを取ること。


その中で、子供の発熱や、妊娠中の悪阻などで、自分の意思とは関係なく頻繁に休む必要が生じる時があります。


仕事を休むことで、周囲への迷惑がどうしてもかかって来ます。

その際に、休んでも何とか業務が行えるだろうと思える状況であることは心の負担感を大幅に軽くしてくれます


例えば、病棟で妊娠した場合は、1人の負担を5人ほどで分けることになるかと思いますが、手術出しや入院受けが1つ増えるここで、もともと残業ありきでやるくらいの受け持ち人数にさらなる負担がかかることになります。

 

この様に、どうしても同僚の負担が多くなり、妊婦や子持ちへの配慮も十分ではなく、私自身も先輩方が残念ながら流産や切迫早産になる様子を度々見聞きしていました。

 

普通の状況ではありませんでした。

 

1人が休むことで周囲の負担が重くなりすぎる病棟では、マタハラがおきやすいのはある意味、仕方ないと思います。


余裕がない状況では、人は他人を思いやることはできません。

このような環境で子供を作ろうなどと思えませんでした。

 

その点、透析室では、多くの患者さんがいますが、穿刺と回収の時以外は比較的ゆっくりと関わるため、1人が抜けてもフォローできる余裕があります


私は、子供が1歳になるまで、透析室で働きましたが、0歳児を保育園に預けた時は何度休んだかわかりません。


本当に頻繁に熱を出します。

責任感の強い人ほど無理をしてしまうと思いますが、そのせいで子供や自分にシワ寄せが来てしまうなんてことは避けたいものです。
できるだけ、休みやすい環境で働くことは子持ちにとって重要なポイントです。

 

④残業ほぼゼロ

 

看護師の世界は、ブラック労働が常態化しています。


業務改善をしても、緊急入院や医師の指示が遅いなどの理由で突発的なことが頻繁に生じるため、残業ゼロにはできません。

私のプリセプターから言われた言葉で「予想外なことは絶対に起こると思って行動する」と言う言葉があります。

それだけ、頻繁に「何か」が起きるのです。

 

透析室では、いつも同じ患者さん、同じ時間の透析、記録も特記事項がほとんどなくスムーズです。


時々急変はありますが、基本リスクの高い患者さんはICUなどで透析を行うため頻繁ではありません。

毎日タイムカードの前で定時を待つなんて夢のような状況も可能です。

家に帰ってからも家事や育児に追われるワーママたちにとって大きなメリットです。

 

 

⑤覚えることが少ないため慣れると不安なく業務が行える

 

病棟で働いていた私ですが、透析看護未経験の中、一通りのことを覚え、自立するのにかかった時間は約1ヶ月です。


確かに、機械(コンソール)の操作や穿刺など初心者にとって難しい点もあります。

しかし、1日に5人〜10人同じことを繰り返すので、透析の穿刺と回収の手技は、反復練習ができ比較的早く習得できると思います。

例えば病棟では、点滴の留置針を入れる手技を学びたくても毎日絶対にその手技に当たるかはわかりません。

その点、否が応でも機械などに触れることになるので、慣れるスピードは早い。

 

また、同じことをするため、病棟などの看護師と比べ、最低限の覚えることは限られており、新しいことをどんどん覚える事のストレスからは開放されます透析室を1年もやれば、だいたいの事に不安を感じることなく働けるでしょう。

 

これらのメリットを述べてきましたが、透析室で働きたいなぁーと何となく思ってくださった方。

 

次回、デメリット編も是非参考にしてご検討くださいね。